メダカの産卵する条件

メダカの産卵シーズン

春は多くの生物が種を残すためにつがいとなり産卵を行う。
野生のメダカもその流れに乗って春から晩秋にかけて産卵する。

しかし、冬から春に変わったから産卵するわけではない。
条件さえ押さえていれば冬でも産卵させることができる。

さてその条件とは何だろう?

条件その1:産卵する温度

冬から春になるとき、温度が一気に上がる。
その温度の変化にメダカたちは春の訪れを感じて一斉に産卵を始める。

具体的にどのくらいの温度かというと20℃以上だ。
しかし、もっと高いほうが良いだろう。

安定した産卵を目指すのなら25℃は欲しいところ。
温度が低いと卵を産んだり生まなかったり、無精卵となったり
いろいろと弊害が出てくる。

安定した産卵を行いたい場合はヒーターで加温するといったことも必要だろう。

条件その2:日照時間

日照時間とは何ぞや?
日照時間は、一日のうちで、日照計で測定される直達日射量が120W/m2以上である時間と定義される。日照なしの目安(120W/m2以下)は、直射光によって物体の影が認められない程度。とWikipediaで書かれているが、要は24時間のうち太陽が出ている時間のことを指す。

みんな温度ばかりに目が行きがちだが、日照時間は産卵を左右するうえで重要なファクターの一つだ。

メダカが卵を産まないのは、温度以外にも日照時間が足りていないということも挙げられる。日照時間8時間から産卵を始めるといった情報もあるが、日照時間は12時間は欲しい。

条件その3:ペアで飼育すること

オスメスの見分け方は割愛するが、要はペアで飼育していないと卵はできない。
太陽が上がって間もない早朝にオスのメダカがメスのメダカの周りをくるっと回るのを見ることがあるだろう。

それはメダカの求愛行動である。

そしてその求愛が受け入れられれば、オスは背びれと尻びれでメスを包み込むように囲い、メスが卵を出してオスが精子をかけることで卵は初めて受精する。

このプロセスを踏まないと産卵しても稚魚が生まれることはないのだ。

メダカの卵

メダカの腹の卵

メダカは魚類の中でも珍しく、卵を産んだらしばらくは腹に卵を纏ったまましばらく泳ぎ続ける。

みんなも見たことがあると思うが、時間がたつといつの間にか消えている。
いったいどこに行ってしまったのか・・・

自然界では水草や底に落ちたり、仲間に食べられたりする。
メダカの卵はメダカにとっても栄養価が高い餌になるため、卵を積極的に食べる悪食メダカがいることもある。

メダカが産み付けやす所は?

自然界のメダカは水草やホテイソウなどの浮草の根や沈んでいる枝などに産み付けることが多い。
そこで、飼育下でも一定のところに卵を産ませて集めたい場合は、メダカが卵を産みやすいところを再現する必要がある。

具体的にホテイソウを浮かべる、シェロを入れる。
※シェロはヤシの木の皮や実の皮

人工的には産卵床と言ったりして、「卵トリーナー」という商品として販売されていたりする。

卵トリーナーは自分で作成することもできる。

メダカの卵の有精卵と無精卵

卵の有精卵と無精卵を見分けるのは簡単だ。

卵を実際に手に取って指の腹で力いっぱい潰してみればよい。
そんなことしたら有精卵も潰れてしまうのではないかと疑問に思うだろう。

実は産みたての有精卵はとても固い。
筆者は握力は50㎏以上あるが生みたてホヤホヤの有精卵を潰せたことは一度もない。

卵の胚が少しずつ細胞分裂していっていろいろな組織に分化していく。
その過程で卵の殻が柔らかくなり、不可の時にはとっても柔らかくなる。

指の腹で潰したときに潰れるものは無精卵で間違えない。

潰れないのは産まれてすぐの卵に限る
産まれてしばらく時間が経過して目などが形成された卵は普通に潰れるので注意

卵に付着する白いカビ

白い卵に付着するカビ

白いカビが見られるのは基本的に死んでいる卵、つまりは無精卵にまとわりつくカビを見ることができる。

そしてこのカビを見つけると注意しないといけない。
このカビは感染性のウイルスのように付近の卵に感染していく。

最初は健康な卵には付着しにくいが、健康な卵の周りに多くの無精卵があったりすると健康な卵をもカビが侵食してく

カビが付着した卵はどうなるの?

カビに付着されたからと言って必ず孵化しないというわけではない。
しかし、健康な卵と比べてカビ付き卵の負荷率は格段に下がる。

私もカビが付着した卵は100%死んでいると思ったが必ず死んでしまうということは無い様だ。実際にカビが付着している卵から孵化しているのを見たこともある。
しかしそれはカビが付着した時点で、組織の細胞分裂がほぼ完了した個体に限り、カビを無視して生まれてきているのではないか?

カビがついたから死んでいるわけではなく、カビが卵の周囲から栄養を吸収することで死んでいるようなのである

カビの対策

有効な対策は以下の通り。

・メチレンブルーを使用する
・卵の水は水道水を使用する
・死んだ卵は隔離する
・底に沈んでいる卵は極力拾わない

メチレンブルーを使用する

メチレンブルーとは

白点病、尾腐れ病、水カビ病など様々な病気に使用できる万能薬だ。
値段も安く容量もあるため、アクアリウムをしている人ならだれでも1本は持っている、、、いや、持っていたのではないか?

近年メチレンブルーが手に入らないという噂もある。
代替え案としては、アグテンを少量添加するというのもある。

しかし、基本的にはメチレンブルーを使用することをおすすめする。

 

卵の水は水道水を使用する

これがシンプルに一番簡単で楽だ。
水道水の中には微量な塩素が含まれており、塩素には強力な消毒効果があるため卵の周りをある程度除菌できる。

そして、卵が産まれるまでに5~10日くらいかかるから、それまでに塩素が抜けるので、
ちょうどいい。

私も水道水を使用して卵を孵化までもっていく。
基本的にうまく孵化させることができる。

死んだ卵は隔離する

生まれたばかりの卵は指の腹で押すことで死んでいるかどうかわかる。
潰れた卵はそのままにしておくとカビが生えて周りの卵にも感染してしまうため、取り除かなければならない。

ミカン箱のカビで腐ったミカンを放置するとやがて全体にカビが生えて腐っていってしまう。それと同じことが卵でも起こるのだ。

また、最初は潰れない卵でも白く濁ってくることがある。必ずしも死んでいるわけではないが、死んでいる可能性が極めて高いので、隔離することをお勧めする。

 

底に沈んでいる卵は極力拾わない

どんなに毎日掃除をしても底には細菌などがたまりやすい。フンや食べ残しが下にたまるので、細菌が繁殖しやすい環境が整っているからだ。

メダカは卵を産卵する場所に擦り付けるので、うまく産卵場所にくっつかなかった卵は底に落ちてしまう。意外と底には多くの卵が落ちている。

底の卵を網などで掬い取るとどうしても細菌も付着してしまうし、卵を掬うときに卵の表面に傷をつけてしまうことがある。表面の傷は卵にとっても致命的であり、傷ついた表面からカビなどの病気が広がってしまう。

カビが繁殖しない孵化方法

カビを繁殖させにくくする方法

底の卵は極力掬わない。

最初に使用する水は水道水を使用する。

メチレンブルーを少量添加する。

死んだ卵は都度取り除く。

みんなもメダカの卵を孵化させるときは使ってみてほしい。
最初は水道水で卵を管理する当為簡単なものでもふ化率は大きく上がるのでぜひ試してほしい。